三輪はじまりマーケット コンセプト・想い
【はじまり】
三輪、そして桜井は、先人達が見出し古墳や神社仏閣を築いた、とても神々しい、この国の “はじまり” といえる場所です。
激動の時代、神々しい “はじまり” の地で、もう一度、リアルに顔を向き合わせて、みんなで集って交流したい!…そんな突き動かされるような想いで、2022年6月『三輪はじまりマーケット』は、はじまりました。
毎年、神無月(神在月)に出雲の地に日本中の神々が集うように次世代へと繋げる楽しい出店者さんや来場者さんたちにそれぞれの土地から毎月、三輪に集ってもらいたいのです。
国造りの神々が鎮まるこの場所が、新たな社会を産み出す、みんなにとって心地よいコミュニティとなるように願って「三輪はじまりマーケット」を開催しています。
【『食』そして『農』】
食べたものが、血となり、肉となり、人間の身体をつくります。
食の乱れが国の乱れとはよく言ったもので、人が生きていくうえで欠くことの出来ない『食』が、現代日本では便利さを求めるが故、本来の生きるための根源的行為から、かけ離れたものとなってしまいました。
この国の自給率は37%です。原油価格、肥料、農薬、資材の高騰、農業機材の大型化。近代のコストが嵩む、環境にも影響を及ぼす『農』は限界を迎えつつあります。
農薬、化学肥料を使って栽培された作物、添加物が使用された食品は、本当に安全と言えるのでしょうか?
国内の有機栽培比率はわずか0.2%です。栄養価が昔の1/10以下にまで低下した作物もあります。
以前訪れたハワイのオアフ島では、オーガニックスーパーが存在し、一般のスーパーでもオーガニックコーナーが充実していました。日本においても、このようなスーパー、マルシェ、マーケットが存在することが、当たり前の日常となればと思っています。
「三輪はじまりマーケット」では、本当に大切なものを大切にされている方々に出店していただいています。知識豊富で個性的な店舗さんが、色とりどりにテントを張ります。
本当に大切な『食』を通じて、 本当に大切な情報を、リアルに人が出会える場で直接顔を向き合わせて話せ・伝え合える空間は、とても心地良いものだと思います。
【豊かさを生む『物』そして『道具』】
かつて旅したメキシコでは、マヤの先住民の州で『ティアンギス』なるマーケットが定期的に開催されていました。人々はとてもパワフルで活気があり、ヒトが『生きる』ということを強く感じ取れる空間でした。そこでは生活に根ざした生きるために必要なもの、手仕事、伝統工芸をモチーフとしたお店が軒を並べていました。
このマーケットでは、大切ではあるが廃れつつある、次の世代に受け継いでもらいたい手仕事や伝統工芸をモチーフとしたもの、心あたたまるものづくりにもフォーカスしています。商品を実際に見て手に取って感じていただき、その心地よさ・美しさ・豊かさを感じていただけるとうれしいです。
【『共生』次の世代、その先へ】
かつて大和では、稲作を始めた時代に条件の良い場所を求め争いました。沖縄や奄美の南西諸島では争うことなく、『結』の精神を持って共存し、自然と共に生活しました。
激動の時代を生き抜く今、三輪山の神々の鎮まるはじまりの地で、永続可能な生活に向かい合いながら、争うことなく『結』の精神をもって、共生の糸を紡いでいきたいと思っています。
日本最古の大神神社の起源は、当時の疫病を治めようとしたことでもあります。
まつりごとを執り行うように、自然や大地に手を合わせるような気持ちで、皆で居心地の良いマーケットにしていきたいのです。
はじまりの地『三輪』にとって欠くことのできない、皆の心良い空間、大和随一の新たなコミュニティマーケットとして「三輪はじまりマーケット」は成長していきます。
どうぞ、みなさまでお越しください。